2025.12.13 Sat
「お正月の食卓を彩る器 -赤と紫のうつわ-」
本日12月13日は、「お正月事始め」と呼ばれる日。
新しい年を迎えるための準備を始めるのにふさわしいとされています。
江戸時代には、陰暦12月に「煤払い」などを行い、
正月の支度を始めることを「御事始め(おことはじめ)」と呼んでいました。
この風習が、現在の「お正月事始め」の由来とされています。
クーヴェールでは、
12月30日まで企画展「おせちを彩る器たち」を開催中です。
おせちの食卓を華やかに引き立てる、色鮮やかな器が店内に並んでいます。
今日はその中から、特におすすめしたい赤と紫のうつわを少しご紹介いたします。

魔除けの力を持つとされる赤は、
お正月らしい華やかさを演出してくれる色。
蓋物にはお雑煮はもちろん、お煮しめを盛り付けたり、
いくらや蟹をのせた小どんぶりとして使うのもおすすめです。
赤い器には、紅白かまぼこや海老の旨煮など祝い肴を盛りつけると、
食卓はいっそう晴れやかな印象に。
赤は縄文期から使われてきた「祝色」ともいわれ、
年の始まりを力強く彩ってくれます。
食卓に一つ加えるだけで、場の空気がぱっと華やぐのも魅力です。

一方、紫は“高貴さや厳かさを象徴する色。
黒豆や昆布巻きなどの深い色の料理や、
酢れんこん、煮しめなど色味が控えめなおせちとも相性がよく、
料理の照りや立体感を引き立ててくれます。
落ち着いた陰影の中にほのかな華やかさを添え、
地味になりがちな一品にも上品な彩りを加えてくれるのが紫の器の魅力です。
主張しすぎない色合いなので、
他の器とも調和しやすく、食卓全体に奥行きをもたせてくれます。
このほかにも、緑や桃色、青など、さまざまな色の器をご用意しております。
一年の始まりにふさわしい特別なうつわとともに、
心弾む新年の食卓づくりをお楽しみください。