企画通信-2023秋冬

ジュピター

 

荒々しい土の表情が素朴で味わいのあるシリーズ、

「ジュピター」に新しい形状が加わります。

220ディーププレート、165ディーププレート、125ボウルの3サイズです。

 

野菜や肉そのもの美味しさ、フォルムや色の美しさ、

革新的な調理方法で、和洋中にこだわらない目にも美しいアートのようなプレートを作るレストランが増えています。

そんなレストランで使ってもらえるようなシリーズとして考えました。

 

 

フラットな面があって垂直に立ち上がるシンプルで直線的なフォルムをシリーズ全体で意識しています

モダンさやシンプルさを感じやすく、盛り付けの可能性も広がること、

またその方が土の荒々しい素朴な魅力も伝わると思います。

 

125ボウルはアイスやスープ、ポタージュなどを盛り付けるイメージです。

220165も高さのある深皿は、ソースやペーストをふんだんにかけたり、

浸けたりして食べる料理や高さのある盛り付けでも安定感、安心感のある仕上がりになります。

家庭でもしっかり立ち上がりのあるプレートはカレーやあんかけもの、

シチューなど使用用途が広がると思います。

 

ジュピターシリーズの一番の魅力は土です。

山から採取した土を多少調整するものの、ほぼそのままの土を使用しています。 

そのため自然の状態に近いものが土の中に入っていて、

たくさんの有機物、小石が大小混じり凸凹とした質感が現れたり。

鉄分を多く含んでおり施釉すると焦げ感や鉄粉となって力強い表情が浮き上がります。

 

また、土を採取する場所によっても赤土の濃淡や土の状態が変わり、

焼きあがる器にも偶然生まれる様々な表情は自分たちを取り巻く自然や大地のような大きな存在を

感じずにはいられないとても力強くて自然味あふれるシリーズです。

そんな器たちを大地と見立てて、旬の野菜を畑にあるかのように散りばめたサラダや、

カラフルなエディブルフラワーを散らしたり。

自分だけの感覚で盛り映えする料理や相性の良いメニューをぜひ見つけてください。

 

 

WRITTEN by Yuko Hayashi

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