兵庫県の郷土料理「いかなごのくぎ煮」。
一番美味しいといわれる3センチほどに成長したいかなごの稚魚を「新子(しんこ)」と呼び、
毎年2月下旬から3月初旬に、播磨灘や大阪湾で新子をとるいかなご漁が解禁になります。
「いかなごのくぎ煮」は、とれたばかりの新子を醤油や砂糖(ザラメ)、
みりん、生姜などで甘辛く煮詰めた佃煮。
県内では、いかなご新子漁が終わる毎年3月頃には、スーパーにところ狭しと積み上げられ、
春の風物詩としてすっかり定着しています。
春らしい明るい黄色の器がぴったりですね。
完成品が古釘に似ていることから、「くぎ煮」と名づけられたとのことで、
ご飯と一緒に食べるのが一般的です。
1〜2ヶ月ほどしか味わえない旬の郷土料理。
食べだしたら止まらない、何杯でもご飯がススム逸品です。