郷土料理は、各地域の産物を上手に活用して、
風土にあった食べ物として作られ、食べられてきました。
今はなかなか遠くへ出かけることは難しいかもしれないけれど、
日本の郷土料理をお家で作って、
マルミツポテリのうつわに盛り付けて、
その土地の魅力を感じてみませんか。

第20回

兵庫県

「いかなごのくぎ煮」

兵庫県の郷土料理「いかなごのくぎ煮」。

一番美味しいといわれる3センチほどに成長したいかなごの稚魚を「新子(しんこ)」と呼び、

毎年2月下旬から3月初旬に、播磨灘や大阪湾で新子をとるいかなご漁が解禁になります。

「いかなごのくぎ煮」は、とれたばかりの新子を醤油や砂糖(ザラメ)、

みりん、生姜などで甘辛く煮詰めた佃煮。

県内では、いかなご新子漁が終わる毎年3月頃には、スーパーにところ狭しと積み上げられ、

春の風物詩としてすっかり定着しています。

春らしい明るい黄色の器がぴったりですね。

完成品が古釘に似ていることから、「くぎ煮」と名づけられたとのことで、

ご飯と一緒に食べるのが一般的です。

1〜2ヶ月ほどしか味わえない旬の郷土料理。

食べだしたら止まらない、何杯でもご飯がススム逸品です。

兵庫県

大阪府の西隣に位置する兵庫県は、西日本でも有数の観光都市。年間100万人以上の外国人が訪れ、世界的に知名度が高まっています。海側から山側まで、広範囲に観光エリアが点在しています。また、豊かな食資源や独自性のある調理方が受け継がれており、地域の特産品や郷土料理、食行事をはじめ、自然の恵みや季節の変化を感じながら、食を楽しむことができます。