鹿児島県の郷土料理「さつま汁」。
名前から「さつまいも」や「さつま揚げ」が入ったものだとイメージする方も多いかもしれませんが、
実はそうではなく、鶏肉を使った具だくさんな味噌汁のことなんです。
江戸時代の薩摩では、風土を高めるため地元の名産「薩摩鶏」の闘鶏が盛んに行われていました。
その際に闘鶏で負けた鶏をみそ汁にしたのが始まりとされています。
作り方は豚汁と同じですが、豚肉ではなく鶏肉を野菜と一緒に炒めます。
深さのある土鍋を使うと、炒めた後にそのまま煮込むことができて便利です。
あとはだし汁で煮込んで、最後に味噌を溶かすだけ。
具材に里芋やカボチャを使う家庭も多いそう。
味付けは慣れ親しんだお味噌汁や豚汁とほとんど同じですが、
鶏肉が食感のアクセントになり、新鮮に感じました。
現在も家庭でよくつくられ、親から子へと継承されています。
学校でも給食の献立や家庭科の授業でつくる機会もあり、
地域のイベントで振る舞われることもあるそうです。
お家でもチャレンジしやすい郷土料理「さつま汁」で、地域の味を楽しんでみませんか。