「しょぼろ納豆」は納豆に切り干し大根を合わせて、
醤油を基本にした調味料に漬け込んだ、茨城県水戸市の伝統的なお惣菜です。
「しょぼろ」とは、「そぼろ」の方言で、「そぼろ納豆」とも呼ばれます。
また茨城県では大根も多く収穫され、各家庭で切り干し大根を保存食としてつくっていました。
糸引きが良くない納豆ができた際に、納豆に切り干し大根を混ぜ、さらに醤油やみりんなどで
煮詰めることで、日持ちするようにしたのが「しょぼろ納豆」の生い立ちです。
作り方はとても簡単です。
乾燥した切り干し大根を水で戻して、包丁で細かく切った後、
醤油、みりんなどの調味料で煮て、納豆と混ぜれば完成です。
1ヶ月程度経って味を染み込ませてからいただくレシピもあります。
調理がとても簡単なこともあり、今でも家庭で作られ親しまれています。
味が濃いので、ご飯のお供やお茶漬けの具や酒の肴としても食べられています。
納豆のほくっとした食感と、切り干し大根のシャキシャキした食感の対比が楽しい一品です。
いつもの納豆のアレンジとしてぜひ作ってみてください。