郷土料理は、各地域の産物を上手に活用して、
風土にあった食べ物として作られ、食べられてきました。
今はなかなか遠くへ出かけることは難しいかもしれないけれど、
日本の郷土料理をお家で作って、
マルミツポテリのうつわに盛り付けて、
その土地の魅力を感じてみませんか。

第28回

茨城県

「しょぼろ納豆」

「しょぼろ納豆」は納豆に切り干し大根を合わせて、

醤油を基本にした調味料に漬け込んだ、茨城県水戸市の伝統的なお惣菜です。

「しょぼろ」とは、「そぼろ」の方言で、「そぼろ納豆」とも呼ばれます。

また茨城県では大根も多く収穫され、各家庭で切り干し大根を保存食としてつくっていました。

糸引きが良くない納豆ができた際に、納豆に切り干し大根を混ぜ、さらに醤油やみりんなどで

煮詰めることで、日持ちするようにしたのが「しょぼろ納豆」の生い立ちです。

作り方はとても簡単です。

乾燥した切り干し大根を水で戻して、包丁で細かく切った後、

醤油、みりんなどの調味料で煮て、納豆と混ぜれば完成です。

1ヶ月程度経って味を染み込ませてからいただくレシピもあります。

調理がとても簡単なこともあり、今でも家庭で作られ親しまれています。

味が濃いので、ご飯のお供やお茶漬けの具や酒の肴としても食べられています。

納豆のほくっとした食感と、切り干し大根のシャキシャキした食感の対比が楽しい一品です。

いつもの納豆のアレンジとしてぜひ作ってみてください。

茨城県

首都圏に食糧を供給する基地として農業・漁業が盛んで、多くの製造業が立地している茨城県。交通の便が良く、ゴルフ場が多い茨城県は、首都圏から気軽に行ける観光地として親しまれています。納豆の生産量・消費量はともに全国1位で、県内では現在でも納豆を手作りしている家庭もあります。また、1住宅あたりの敷地面積が全国1位。ひろびろとした住環境で、ゆとりある暮らしを送ることができます。