郷土料理は、各地域の産物を上手に活用して、
風土にあった食べ物として作られ、食べられてきました。
今はなかなか遠くへ出かけることは難しいかもしれないけれど、
日本の郷土料理をお家で作って、
マルミツポテリのうつわに盛り付けて、
その土地の魅力を感じてみませんか。

第33回

宮城県

「ずんだもち」

宮城県では餅を食べる機会が多く、年中行事には欠かさず食べられているそうです。

その中でも「ずんだ餅」は宮城県を代表する郷土料理の一つ。

宮城県まで行かないと食べられないイメージがありますが、

お家でも意外と簡単に作れるんです。

柔らかめに茹でた枝豆の皮を取り除き、薄皮もひとつずつ取ったら、

砂糖と少しの塩を加えてすりつぶします。

この時すり鉢とすりこぎがあると便利ですよ。

好みの細かさにすりつぶしたら、茹でた餅に絡めて完成です。

ずんだ餅という名前には諸説あり、甚太(じんだ)という農夫が創作したという説、

伊達政宗公が陣太刀の柄で枝豆を砕いた説、また、豆を打つ音「ずんだ(豆ん打)」を表したとの説もあります。

ずんだ餡はつくるのに手間がかかるため、昔は子どもたちが

さやから豆を取り出す作業をして、家族総出でつくっていたそうです。

鮮やかな色が夏らしい一品。

器も涼しげなものを用意しました。

皆さんも今日のおやつに、手づくりの「ずんだ餅」はいかがですか。

宮城県

宮城県は東北地方の太平洋側に位置しています。豊かな自然に囲まれ、ササニシキやヒトメボレといったブランド米に代表される農業、142の漁港を有する漁業、仙台牛に代表される畜産業など、自然を活かした産業が盛んにおこなわれています。仙台藩初代藩主である伊達政宗公は食通であったといわれ、宮城県の食文化に多大な影響を残しました。県を代表する郷土料理「ずんだ餅」や「はらこ飯」にも政宗公ゆかりのエピソードがあります。