今回ご紹介する郷土料理は、不思議な見た目の「ふくめん」。
黒い細切りコンニャクにカラフルなトッピングがされた愛媛県宇和島市の伝統的な料理です。
トッピングは色鮮やかな「ネギ・卵やみかんの皮・魚白身ほぐし・桜でんぶ」などが使われ、
底には味付けたされた細切れのコンニャクが入っています。
こんにゃくが見えなくなるぐらい具材で覆うので「覆面」と名がついたと言われています。
見た目にとても鮮やかで、宇和島市ではお祝いの席に欠かせない一品です。
こんにゃくは煮込んで味をつけ、器にたっぷりと盛り付けます。
上から覆い隠すように4色の具を綺麗にトッピングしたら出来上がり。
人が集まるハレの日の料理ということで、中央が飛び出したような形が特徴的な「トッレ」に盛ります。
印象的な見た目の料理と器の組み合わせで、特別感がありますね。
このままテーブルに運ばれてきたら盛り上がること間違いなしです。
食べる時は、糸こんにゃくと上に乗った具を除々に混ぜていただきます。
こんにゃくの上にのせるピンクのそぼろは春、緑のネギは夏、卵の黄色を秋、白のそぼろを冬に見立て、
四季を表すことでハレの日の料理として振舞われるようになったといわれています。
皆さんもパーティやお祝いの際にぜひ作ってみてくださいね。