郷土料理は、各地域の産物を上手に活用して、
風土にあった食べ物として作られ、食べられてきました。
今はなかなか遠くへ出かけることは難しいかもしれないけれど、
日本の郷土料理をお家で作って、
マルミツポテリのうつわに盛り付けて、
その土地の魅力を感じてみませんか。

第38回

富山県

「イカの黒作り」

イカの黒作りは、塩辛の一種で、富山県独自の珍味として親しまれています。

江戸時代から食べられているこの料理は、富山ではスーパーには必ず置いてある一品で、

一般家庭でも食べられているおなじみの味です。

新鮮なイカを使って家庭でも作ることができます。

まずスルメイカの皮をむき、身を細かく切ります。

イカスミ、肝臓を混ぜ合わせ、一晩熟成させたら完成です。

ちょっと不安になる見た目です...(笑)

しかしこの黒さが重要なんです!

「イカスミ」は健康食品としての注目を集めていて、免疫細胞に作用することから

美容・老化防止といった効果が期待されています。

見た目も味も渋い一品ですが、ツバメのマークがポイントのプチカップに盛り付けて可愛らしく仕上げました。

敷き皿もプラスすると、いっそう華やかに、いつもと違った雰囲気が楽しめます。

実際に食べてみると、見た目に反してクセが控えめで驚きました。

普通の塩辛なら、肝のコクと独特の渋さや臭みがありますが、黒作りは、

イカスミによってその渋さや臭みが抑えられ、身の甘みと塩辛さを強めに感じます。

これは絶対お酒に合う!と、日本酒が欲しくなりました。

皆さんはぜひお酒や白ご飯と一緒にお楽しみください。

また、パスタに使ったりと、アレンジレシピもあるのでお試しくださいね。

富山県

富山県は、美しく豊かな自然環境に恵まれ、四季の移り変わりが鮮明で、多種多様な動植物が見られます。コシヒカリをはじめ、富山オリジナルの品種の米が生産されています。またチューリップ球根の出荷量が日本一で、伝統ある定置網漁法による漁業も盛んです。また、質の高い労働力、豊富な電力と水、充実した物産・交通網、ものづくりの伝統、日本海側屈指の工業集積など優れた産業基盤があります。「くすりの富山」として全国に知られる医薬品産業のさらなる発展や新たな成長産業の育成・振興により、「ものづくり県」として一層の飛躍が期待されています。