郷土料理は、各地域の産物を上手に活用して、
風土にあった食べ物として作られ、食べられてきました。
今はなかなか遠くへ出かけることは難しいかもしれないけれど、
日本の郷土料理をお家で作って、
マルミツポテリのうつわに盛り付けて、
その土地の魅力を感じてみませんか。

第45回

長崎県

「六兵衛」

「六兵衛」は、サツマイモ粉と山芋で作った麺を、醤油ベースのだし汁で食べる長崎県島原の郷土料理です。

かつて島原一帯が大飢饉に見舞われ、サツマイモを主食とするようになりました。

そんな中深江村農家の六兵衛という人がサツマイモを粉末にして山芋を入れ、熱湯でこねて、うどん状にしたものを作ったのが「六兵衛」の始まりと言われています。

原料のサツマイモの粉に、つなぎとなる粘性のあるヤマイモを入れ、よくこねます。

冷蔵庫で1時間ほど寝かせたら、薄く伸ばし、細く切ります。

あとは麺を茹で、出汁に入れて完成です。

麺は茹でると黒っぽくなり、この見た目も六兵衛の特徴です。

ダシは優しい味のすまし汁で、トッピングにはかまぼこ、ちくわ、ねぎが定番のようです。

発売したばかりの新商品、バミー18cmボウル 金結晶に盛り付けてみました。

落ち着きがありながらも、表面のきらきらした表情が料理を特別にしてくれる、普段使いにもおすすめできるボウルです。

素朴な六兵衛が、お店でいただくような格好良い麺料理に仕上がりました。

それではさっそく出来立てをいただきます。

見た目は太麺のソバのようですが、さつまいもの甘味があります。

さつまいも粉を使っているので、普通の麺より、ずしっと食べ応えのある仕上がりになりました。

当時は飢えをしのぐために食べられた六兵衛ですが、今では現代風にアレンジされ、素朴な味わいの郷土料理として愛されています。

島原には六兵衛の専門店まであるそうですよ。

気になった方は、ぜひ六兵衛に挑戦してみてくださいね!

長崎県

九州地方の北西に位置する長崎県は、長崎は、中国、朝鮮半島へ最も近いというその地理的条件から、常に外交や通商の玄関口としての役割を果たしてきました。とくに食文化は影響が大きく、外国からの文化が入ってきていたこと、海や山に囲まれ、さまざまな食材にも恵まれたことから長崎には独自の食文化が生まれました。いろんな国の料理が味わえる長崎グルメは、別名「和華蘭グルメ」と呼ばれています。他にも東洋と西洋の2つの文化の影響を受けた異国情緒溢れる町並みや、湾や入江が多く豊かな自然と美しい景観に恵まれているなど、魅力がたくさんあります。