郷土料理は、各地域の産物を上手に活用して、
風土にあった食べ物として作られ、食べられてきました。
今はなかなか遠くへ出かけることは難しいかもしれないけれど、
日本の郷土料理をお家で作って、
マルミツポテリのうつわに盛り付けて、
その土地の魅力を感じてみませんか。

第14回

山口県

「岩国寿司」

「岩国寿司」は、山口県岩国市周辺で作られる郷土料理。

らちらし寿司と押し寿司を組み合わせたようなスタイルで、

別名「殿様寿司」とも言われるほど見た目もとても鮮やか。

元々は祝い事や献上品として作られ、

一度に10升もの酢飯と彩り鮮やかな具材を交互に何層にも重ね、

職人たちが押し蓋の上に乗って押し固めていたそうです。

現在でも岩国市民にとってはお祝い事の料理として欠かせない一品であり、

地元のスーパーでは店頭に並ぶことも珍しくありません。

また、観光客向けにも郷土の名物を味わってもらおうと

旅館・ホテルや飲食店などで提供されていて、

食べ比べを楽しむこともできます。

大きな木枠で作るのが一般的ですが、タッパーや牛乳パック、

ケーキ型など身近なものでも代用でき、おうちでも楽しむことができます。

花型の器に取り分けるとより可愛らしくなりました。

作るのも食べるのも楽しい岩国寿司は、ひな祭りにもぴったりです。

気になった方はぜひチャレンジしてみてくださいね。

山口県

三方を海に囲まれた本州最西端の山口県。 気候は概して温暖で、風水害や地震も比較的少なく、住み良い県といわれています。 豊かな自然に包まれ、海・川・山・里の幸が豊富なため、古くから美食の文化が栄えた土地柄です。全国的にみれば高級品とされている料理も、地元ではレストランや一般家庭の食卓でもお馴染みのものとなっています。一方で、素朴な味わいの郷土料理も伝えられ、その土地の人々の暮らしと温もりに触れることができます。