郷土料理は、各地域の産物を上手に活用して、
風土にあった食べ物として作られ、食べられてきました。
今はなかなか遠くへ出かけることは難しいかもしれないけれど、
日本の郷土料理をお家で作って、
マルミツポテリのうつわに盛り付けて、
その土地の魅力を感じてみませんか。

第30回

三重県

「手こね寿司」

三重県の伊勢志摩地方において古くから漁師飯として愛されてきた「手こね寿司」。

ちらし寿司の一種で、カツオなど赤身の刺身を漬けにし、酢飯と合わせた料理です。

かつおは柵を5mm程度の暑さに切り、醤油ベースのたれに漬け込みます。

かつおを半分、タレごと酢飯と混ぜ、大葉の千切りも混ぜ込んだら、

酢飯の上に残りのかつおを乗せて完成です。

当地では女性も海女として働くことが多く、準備に時間のかからない

この料理が定番料理として定着しました。

作ってみると確かに、通常のちらしより簡単で時短!

漬けにしたかつおの旨みと、薬味の爽やかな香りがポイントです。

夏にもさっぱりいただける「手こね寿司」は、透明感のある器に盛り付けると一層涼しげでおすすめです。

かつおにはカルシウムの吸収を助けるビタミンD、代謝を助けるビタミンB群、鉄分、

血液をサラサラにするEPAやDHAなどが豊富に含まれ、栄養も十分にとれるのが嬉しいところ。

夏バテの時にも良さそうな郷土料理です。

皆さんも是非作ってみてくださいね!

三重県

三重県は紀伊半島の東側に位置する南北に長い県で、古くから「美し国(うまし国)」と呼ばれるように、美しく豊かな自然に彩られています。全国から参拝客が訪れる伊勢の神宮や世界遺産の熊野古道など、歴史と文化の観光資源にも恵まれています。農業・漁業・工業が盛んであり、また潤沢な観光資源を有する三重県は、江戸時代から現代に至るまで、観光産業が発展してきました。工業生産額は全国1位、製造業従事者数は全国3位という実績を誇ります。