郷土料理は、各地域の産物を上手に活用して、
風土にあった食べ物として作られ、食べられてきました。
今はなかなか遠くへ出かけることは難しいかもしれないけれど、
日本の郷土料理をお家で作って、
マルミツポテリのうつわに盛り付けて、
その土地の魅力を感じてみませんか。

第42回

奈良県

「柿の葉寿司」

奈良県の有名な郷土料理といえば「柿の葉寿司」。

ひと口大に握った酢飯に塩漬けされた鯖などの切り身を乗せ、柿の葉で包んだ押し寿司です。

柿の葉寿司の誕生には、内陸県である奈良ならではの由来があります。

海で水揚げされ、浜塩(大量の塩を魚の腹に詰めこみ、魚が傷むのを遅らせる保存法)を施した鯖は、遠い道のりを経て奈良の村々に運ばれました。

その鯖を薄く切ってご飯の上に乗せ、乾燥を防ぐために奈良にたくさんあった柿の葉で包み、重石で余分な空気を抜き発酵させたのが「柿の葉寿司」です。

保存食としての利点だけでなく、塩でしめた鯖は何日もかけて運ばれる内に旨味が引き出され、香り豊かな柿の葉で包むことで魚の臭いもなくなります。

かつてその貴重さから祭事や祝事など時だけのご馳走として振る舞われた「柿の葉寿司」ですが、現在はグルメ・名産品としての広く知られるようになり、

魚も鯖だけではなく、鮭や鯛をつかったものなどバラエティに富むようになりました。

今回いただいたものも、鯖、鮭、鯛の3種です。

特別感のある2種類の盛り付けで「柿の葉寿司」を楽しんでみました。

まずは「アソルティ プレートL」。

おつまみやお菓子を並べたり、細型のケーキにぴったりのプレートですが、こんな風にお寿司やおかずを品よく並べて使うこともできますよ。

マットな質感の黒は、シックな雰囲気で和食にも使いやすいカラーです。

続いて、深い緑色とたわんだ形が特徴的な「侘織部 8寸鉢」に並べて盛りつけました。

先ほどと変わって和の雰囲気が強く、お店で食べているような特別感があります。

奈良のお土産として広く知られる柿の葉寿司は、奈良県以外で手に入る場所も多くなっています。

ぜひ皆さんも器とともに柿の葉寿司をお楽しみくださいね。

奈良県

古代日本の中心的な地域だった古都・奈良。中国大陸から伝来した豊かな仏教文化が花開いたこともあり、奈良には古くからの歴史を持つ寺社が数多く存在しており、世界遺産や国宝・重要文化財などの歴史文化資源の宝庫です。大阪・京都・三重・和歌山に接しており、JRや近鉄電車などで訪れるのが便利。海がなく四方を陸で囲まれているため、夏は暑く冬は寒いのが特徴です。ベストシーズンの秋には、県内の紅葉や秋限定で見られる文化財目当てに全国各地から観光客が訪れます。