郷土料理は、各地域の産物を上手に活用して、
風土にあった食べ物として作られ、食べられてきました。
今はなかなか遠くへ出かけることは難しいかもしれないけれど、
日本の郷土料理をお家で作って、
マルミツポテリのうつわに盛り付けて、
その土地の魅力を感じてみませんか。

第6回

大阪府

「白みそ雑煮」

早いもので今年ももうすぐ終わりますね。

お正月といえば、お雑煮を食べるご家庭も多いと思います。

大阪府では、郷土料理として白みそ雑煮が親しまれています。

昆布と鰹節でとった出汁に白味噌を合わせたもので、

縁起の良い形として餅は丸餅、

具材の人参・大根・海老芋(里芋)もなるべく丸く切ります。

そして白みその量がポイント。

4人分のお雑煮で、白みそをなんと200gも使います!

(普通の味噌汁で60g程度)

たっぷりの白みそで仕上げた汁は、とろりと濃厚。

六瓢と朱色のお箸で、お正月らしく縁起良くいただきます。

大阪では「白味噌+煮た丸餅」のこのお雑煮は元旦にだけ食べ、

2日目からは「すまし汁+焼いた丸餅」を食べる風習があります。

お雑煮は地域ごとに特色があるので、

いつもと違うお雑煮を作ってみるのも楽しいですよ。

大阪府

大阪府は、海の幸・山の幸に恵まれています。大阪湾は“魚庭(魚が遊ぶ庭=なにわ)”と呼ばれるほど魚介類が豊富に揚がり、多種類の野菜が作られてきました。さらに、江戸時代には、「天下の台所」と謳われるほどに、全国の食材が集まりました。そんな大阪に住む人々の食道楽な気風から、「飲食に対してぜいたくに金を使い、財産をなくすこと」を意味する「食い倒れの街」と呼ばれるようになりました。現在では、和食ばかりでなく世界中の料理が揃い、中心部の繁華街には、味も値段も評判の店がずらりと軒を並べています。

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