郷土料理は、各地域の産物を上手に活用して、
風土にあった食べ物として作られ、食べられてきました。
今はなかなか遠くへ出かけることは難しいかもしれないけれど、
日本の郷土料理をお家で作って、
マルミツポテリのうつわに盛り付けて、
その土地の魅力を感じてみませんか。

第44回

千葉県

「落花生おこわ」

落花生おこわは千葉県の郷土料理で、主に八街市で食されています。

落花生をもち米と一緒に炊き上げたもので、落花生を甘露煮にしてから炊いたり、茹でたあずきを一緒に炊き込んだりと、様々なレシピがあります。

今回はいちばんシンプルで簡単に挑戦できるレシピで作ってみました。

まずは殻付きの落花生を10分ほど茹でて、ひとつずつ殻をむきます。

この時薄皮はむかずに残しておくのがポイントです。

渋皮の赤茶色には抗酸化作用の高いポリフェノールが含まれているので一緒に食べるのがいいそうです。

浸水しておいたもち米と一緒に水と酒、少しの塩を土鍋に入れ、皮をむいた落花生を上に乗せます。

口の広い土鍋は落花生などの具材をたっぷりとのせることができるのでおすすめです。

あとはいつも通りご飯を炊くだけです。もちろん炊飯器でもできます。

炊き上がったおこわは、薄皮の赤い色によってほんのりピンク色に染まっています。

モチモチのおこわは、お茶碗に盛り付けるのも良いですし、このようにおにぎりにしても可愛らしく楽しめます。

菊花型の「ブロッサム」は、深まる季節をイメージして落ち着いた紫色を選びました。

最後にごま塩を振るのが千葉県民の定番。

塩味を見ながらごま塩の量を調整してください。

赤飯のような見た目ですが、落花生の甘みと食感がしっかりとあり、味は全然違います。

国内産の落花生の約7割が作られている千葉県では、落花生を使った料理がたくさん作られています。

落花生にはビタミンEが豊富で、老化予防や美肌づくりに役立つそうですよ。

この時期ちょうどスーパーに並び始めた落花生。

皆さんも是非秋の味覚をお楽しみくださいね。

千葉県

千葉県には、近代的な大型ショッピングモールや世界的に有名なテーマパークがあると同時に、往時の面影の残る歴史的町並みや独特の文化が息づく漁師町、緑深い里山、海岸線の続く雄大な景色も見ることができ、多彩な魅力に溢れています。 また、三方を海に囲まれており、冬暖かく夏涼しい海洋性の温暖な気候です。このような気候風土や生活の知恵から育まれてきた伝統・郷土の味がたくさんあります。