郷土料理は、各地域の産物を上手に活用して、
風土にあった食べ物として作られ、食べられてきました。
今はなかなか遠くへ出かけることは難しいかもしれないけれど、
日本の郷土料理をお家で作って、
マルミツポテリのうつわに盛り付けて、
その土地の魅力を感じてみませんか。

第39回

滋賀県

「赤こんにゃく」

赤こんにゃくは、滋賀県近江八幡市の名物で、三二酸化鉄という鉄分で赤く染められたこんにゃくです。

普通のこんにゃくに比べ、独特な臭みがなく、きめが細かく、柔らかくプリプリとした触感が特徴です。

切る前のこんにゃくがこちら。

この状態で販売されているのですが、なかなかのインパクトです。

特徴的な赤い色の由来として、華やかなものを好んでいた織田信長が赤く染めさせた

などの諸説があり、信長にゆかりがあることで知られています。

今回は赤こんにゃくで、3種類の料理を作ってみました。

左から「赤こんにゃく煮」「赤こんにゃくとピーマンのきんぴら」「赤こんにゃくのお刺身風」です。

盛りつけた器はパルテ3品皿。

おかずを少量ずつ盛り付けて、お店のような雰囲気が味わえます。

今回は白・鋼の2色を使って盛ってみました。

白に盛るとこんにゃくの鮮やかな赤が綺麗に映えます。

一方、鋼はシックで格好良い印象に。

赤こんにゃくに縁の深い織田信長のイメージにもぴったりです。

そして赤色にこだわって、徳利とお猪口も赤を選びました。

いざ食べてみると、味は普通のこんにゃくそのものですが、歯ごたえがしっかりしています。

お刺身風は、レバ刺しのような見た目というのもあり、お肉感覚で食べる人も多いのだそう。

そして鉄分はレバー以上に豊富に含まれています。

通常のこんにゃくの代わりに使うと、たっぷりの鉄分が摂取できちゃいます。

健康にも良い滋賀の赤こんにゃく、気になった方はぜひチャレンジしてみてくださいね!

滋賀県

日本のほぼ真ん中に位置する滋賀県。県土の約6分の1を占める日本最大の湖・琵琶湖を抱え、水と緑の豊かな自然にふれ合うことができます。古くから文化・経済の先進地として栄えたこの地には、歴史ある寺社や戦国時代をはじめとする英傑たちの足跡など、奥深い歴史文化があり、今もなお大切に守り伝えられています。また、近江米や近江牛など、地元ならではのさまざまな食の魅力があります。琵琶湖固有種のビワマスや10cmほどしかないコアユは、滋賀県を代表する湖の幸として知られています。