それは釉薬の掛かり方と焼成温度の違いからです。
施釉の際、土鍋の蓋の部分は傾斜があまりない為、釉薬が表面にたまります。
一方、土鍋の身の部分はその立ち上がった形状から、釉薬が下へと流れていくため、
表面に釉薬がたまりにくいです。
これにより焼成後にわずかな色合いの違いが生まれます。
また焼成の際に身と蓋では窯内に入れる場所が異なるため、
窯内の場所での温度の違いによって色の変化が生じます。
同じ土でも微妙に色合いや色の光沢具合に個体差が出てくるのはこのためです。
製造工程上現れてしまう現象として、ご了承いただければ幸いです。