古典的ながらも、素朴で可愛らしいお重
古典的ながらも素朴な印象の花柄がほどこされたお重。
小さめのサイズで形に丸みがあり、可愛らしさを感じます。
大きさは10cmほど。内側の幅で9.5cmくらいです。
お菓子を入れたり、ちょっとしたおかずやお漬物を入れて、気軽に使いやすいサイズです。
お重、というと和をイメージしがちですが、柄のデザインが和洋どちらでも馴染むので
クッキーみたいな洋菓子もとてもよく似合います。
こんな風にクッキーを敷き詰めて、お客様が来た時に出したらひと盛り上がりしそうです。
日本の伝統的な文様や、ヨーロッパやアジアの古い模様を参考にしながらデザインした、
和にも洋にも合う、素朴で可愛らしい雰囲気を兼ね備えた模様です。
隣り合うを花の形をよく見てみると、少しずつ違いがあることがわかるでしょうか。
手描きで少しいびつに描いた絵をもとに起こした模様。
温かい雰囲気を出すために、あえて線のゆらぎや色の濃淡をつけて仕上げています。
この柄は「銅版絵付け」という技法で絵付けしています。
写真の左のような柄を印刷した紙をつかって、素焼きの器に絵柄を移していくんです。
シートを貼りやすい形に上手に切り分けて、柄が全体に同じような間隔になるように貼り付けています。
柄のシート自体が包装紙のようで、お重に絵付けをしている姿はなんだかラッピングしているかのようにも見えてきますね。
内側は無地なので、料理を邪魔せずすっきりと見せてくれます。
柄も地の部分が多めなので、全体的に軽やかな印象です。
裏印はこんな感じ。
レトロな雰囲気のアルファベットで組んでいます。
色は呉須の青と焦茶の2種類です。
「呉須」の青系の色は昔から定番で、料理の色や他の器との相性が抜群。
「焦茶」は素朴さが際立つ色で、釉薬も少しクリーム色がかった色なので柔らかく温かみのある印象です。
使い方はいろいろ。
小ぶりで持ち運びもしやすいので、春には和菓子を詰めてお花見に持っていくのも楽しそうです。
お抹茶も用意して、外で茶会なんていうのも憧れますね。
ちらし寿司を入れても宝石箱みたいでキラキラして見えてきます。
宝箱みたいな野花のお重に好物をたくさん詰めて、わくわくした気持ちで食事を楽しんでください。