少し前のお正月のことです。
今年は久しぶりに親戚みんなが集まり、賑やかなお正月でした。
お節にお寿司などお正月らしい料理も並びましたが、
「いつもの器だと張り合いがないわ」と母が一言。
そういえばお重以外は普段使っている器だったので、
あまり特別感はない・・と感じました。
こんな時、あの器があればなぁと浮かんだ「侘織部」。
来客時やおめでたいシーンで選んで頂きたい器です。
深い織部の色合いが美しく、厚くたわんだ形状が存在感のある器。
ここぞという時に使える、このようなお店で出てきそうな器が1つほしいと
お探しの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
板状にした粘土から1点1点形作られる、
たたら成形という技法で作られる侘織部は、
たわみ方も土の表情もそれぞれ違いがあります。
個人的には、たわみ具合の強いものの方が荒土の風合いにも合い、
侘織部の魅力をより感じて頂けると思い、おすすめしたいです。
ぜひそれぞれの個性を楽しみながら選んでいただけたらと思います。
堂々とした佇まいの侘織部。
見た目のカッコ良さだけでなく、程よい深さと盛り面の広さがあるので、
少し汁気のある煮魚や煮物など様々な料理を受け止めてくれます。
織部の色味は、フチと盛り面など1枚の器の中でも濃淡に差があり、
成形時にできる引っかいたような跡に釉薬がたまった風合いも、
味わい豊かな表情を作り出しています。
落ち着いた深い織部の色合いは、
カプレーゼやマリネのような食材の色が鮮やかな料理も引き立てるので、
和食だけでなく、洋食、中華といろいろな使い方を楽しみたくなる器です。
どんな料理も盛り付けるだけで一気に料亭のような雰囲気が出せる、
料理を作る気分も上げてくれる侘織部。
普段使いもいいですが、ぜひおもてなし料理の器に選んでみてください。
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