The Cuisine at "MINOR SNOW"
さつまいも入りサムゲタン
小雪は11月23日から12月6日まで。
日差しが弱くなって、少しずつ雪が降り始め
日を追うごとに冷え込みが一層厳しくなっていく頃。
そんな寒さには体を内側から温めるのが一番だから
今日はサムゲタンを囲んで女子会をすることに。
サムゲタンは丸鶏を使った滋養のある韓国のお粥。
鶏のお腹にすべての材料を詰めて煮るのが正式な作り方だけれど
今日は骨付き肉と手に入りやすい食材を使って、手軽なレシピで楽しむ。
旬のさつまいもを入れてやさしい甘さを加えてみよう。
今日のサムゲタンの味のポイントはさつまいも。
さつまいもは皮の色が鮮やかでなめらかなものを選んで。
作り方はすごくシンプル。鶏肉と香味野菜などを入れて一時間程煮込んだところに、
さつまいも、ぎんなん、クコの実、松の実、洗い米を加えてさらに30分煮込むだけ。
寸胴型の深鍋は水分が蒸発しにくく、今日の様に長時間煮込む料理に向いている土鍋。
口径が小さいので冷めにくく、おかわりも熱々でうれしい。
サムゲタンの付け合せにはさっと茹でてマリネした冬野菜のピクルスを。
冬に旬を迎える根菜は甘みと瑞々しさが増していて、歯ごたえがいいアクセントになる。
サムゲタンを取り分けたのは、発色のきれいな汁椀。
盛り付けた料理はもちろん、器も寒さで縮こまった体に元気を与えてくれそう。
じっくりと煮込んだ鶏肉は骨から身がほろっと外れてとろけるような舌触りに。
さつまいもの甘さが加わって、すごく食べやすい。
体の芯から温まったのはもちろん、じっくりと煮込んでいるので消化が良く胃腸にもやさしい。
煮込む時間はかかるけれど、鍋まかせでいいから人が集まるときにちょうどよく、
凝った料理を作ったという気分にさせてくれるのがちょっとうれしい。