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Twenty‐four Seasons Cooking

たけのこご飯

2017.03.05

AWAKENING OF INSECTS

啓蟄

啓蟄は3月5日から3月19日まで。
ひと雨ごとに気温が上がって、少しづつ春の訪れを感じられる頃。
啓蟄に土の中から出てくるのは虫だけではなく、山菜も大地の栄養をたくさん蓄えて顔を出します。
特にたけのこは栄養が豊富で、食物繊維やカリウムが多いため、便秘解消や血圧安定に効果が高く、
またグルタミン酸やアスパラギン酸などによる、疲労回復効果が期待できます。
先端や姫皮部分に含まれるチロシンには、脳の若さを保つ働きがあるんですって。
この季節にしか味わえない旬の味を土鍋炊いて
ひと味違った、おいしいたけのこご飯にしちゃおう。

今日の主役たけのこ。
まずは下ごしらえから。
米ぬかと唐辛子と一緒に
あく抜きから。
まずはきれいに洗って、
たけのこの穂先を斜めに切り落とす。
こののような角度で包丁を入れることで、
切った面積が広くなり、火の通りが早くなります。

皮に縦に深く切り込みを入れる。
切り込みを入れることで、
後で皮がむきやすくなります。

鍋に筍が浸かる程度の水、
米ぬか、鷹の爪を入れて強火にかけ、
沸騰したら中火で1時間~2時間茹でます。
竹串を刺してすっと通れば
火からおろしてそのまま冷まします。

ゆで汁から上げ、
皮を切り口から剥いでいきます。
これで下ごしらえ完了。

筍、薄揚げ、木の芽を用意します。
ちなみに油揚げは油抜きを
しないのがポイント。
油の香りが、
筍のうま味を引き立てます。

筍は3cm長さの薄切りにし、
薄揚げも同じ長さの細切りにします。

米はざるに上げて水気を切り、
土鍋に移して昆布だしを加えます。
調味料も加えてよく混ぜ、
筍、薄揚げをのせてます。
あとはふたをして、
蒸気の逃げ道を塞ぐため、
ふたの隙間にはちまきを
忘れずします。
あとは沸騰するまで
強火にかけます。

沸いたら弱火にして
10分加熱する。
時間が経てば火を止めて
10分蒸らす。

蒸らし時間が終われば、
上下を返すように
混ぜます。

春を感じさせてくれる「たけのこご飯」。
手間のかかるイメージだけど実際は簡単に作れちゃう。
新鮮な筍が手に入るうちに試してみては。

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