15/24
Twenty‐four Seasons Cooking

彼岸のおはぎ

2017.09.23

AUTUMNAL EQUINOX

秋分

秋分は9月23日から10月7日まで。 「暑さ寒さも彼岸まで」と言うように、
秋分を境に暑さが和らぎ涼しくなるんだとか。
秋の彼岸は9月20日(彼岸入り)から9月26日(彼岸明け)で、中日の9月23日が秋分の日です。
秋のお彼岸の食べ物と言えば「お萩」が有名です。 「ぼた餅」と間違われやすいですが、
牡丹の花は春に咲くので春分には「牡丹餅(ぼた餅)」、
萩は中秋の名月のお供え物なので秋分には「お萩」と覚えましょう。
そんなお萩を美味しく手作りしてみる。

今日の主役、小豆。
小豆の美味しい見分け方は、まず粒の大きさです。
袋に入った小豆をバラバラにすることが出来ないため、
美味しい小豆を購入するのは難しいかもしれませんが、
色が濃く、艶があり、1粒1粒が同じ大きさで揃っていて、
ふっくらとした粒が多いものを購入しましょう。

通常の豆類は一晩、水に浸けたり・・・・・・といった
面倒な作業が必要ですが、その必要はありません。
小豆はさっと洗い、
たっぷりの水とともに鍋に入れて中火にかけます。

沸騰したら茹で汁を捨てて、
再びたっぷりの水を入れて火にかける。
<渋抜き1回目>
渋抜きとは小豆の渋い成分「タンニン」が
煮汁の中にとけだしたものを捨てる作業。

もう一度同じ作業をします。
沸騰したら茹で汁を捨てて、
再びたっぷりの水を入れて火にかける。
<渋抜き2回目>

沸騰したら弱火にして、
アクを取りながら小豆が柔らかくなるまで茹でる。

小豆が煮汁から頭を出したら差し水をしながら行う。

指で潰せるくらい柔らかくなれば、
茹で汁がひたひたよりも
やや少なめになるように
余分な茹で汁を捨てる。

きび砂糖を加え、
中火で粒を潰さないように練り上げる。
砂糖を最初から入れると小豆が硬くなり、
それ以上煮てもやわらかくならないので
必ず柔らかくなったこのタイミングで!!

混ぜながら煮込んでいく。
混ぜすぎると空気が入って白っぽくなるので、
たまに混ぜるようにするとよい。
水分が少なくなり、ボタっと落ちるようになったら、
塩を加えて混ぜ合わせ、味を調える。

出来上がればバットに並べて自然に冷ます。

炊いておいたもち米を
ボウルに移し、すりこぎで軽く突いて潰します。

ある程度つぶしたら、
手水をつけながら丸めておきます。
1/3量と2/3量に分けて
それぞれを丸めます。

つぶあんを広げ、
餅米を包んで「つぶあんおはぎ」に。

餅米を広げ、つぶあんを包み、
きなこをまぶして
「きなこおはぎ」にする。

お皿に盛りつけて完成。
自分でつくるあんこだから、
甘さも控えめにして、
小豆の香りがすごく感じられる。
季節の風物詩なので、春のぼたもち、
秋のおはぎを手作りでつくってみては。

-today's item-