CACHET

CACHET

カシェ



手描きと判子の温かみ
 
コーディネートの幅を広げてくれる柄物の器。

無地の器が並ぶ中に、一つ柄物を加えると食卓がぐっと引き締まります。

食卓に取り入れやすい、普段使いの柄物が欲しいと思ってはじめたのが今回のカシェシリーズの企画です。



カシェのデザインのポイントは筆と判子を使って施した、どこか懐かしい雰囲気のある絵付け模様。

縁取りのラインは筆で丁寧に描き、判子を使って内側のラインと小花模様を絵付けしています。

フランス語でスタンプを意味するシリーズ名は、この小花柄の判子絵付けから名付けました。



土もの素材に呉須や錆の絵付けという、伝統的な和食器の仕様だからこそ、絵柄で少し洋の要素を加えることを意識しました。

またベースになる器の形も、装飾的な輪郭とさりげない凹凸のレリーフをリムに加えることで、スタジオ エムらしいバランスの和食器に仕上げました。



実は形がただの回転体でないことで、絵付けの難易度はぐんと上がります。

装飾的な形の器は、台にのせて回転させながらすっと線を引くわけにはいかず、輪郭の形に合わせて丁寧に線を描かなくてはなりません。


カシェの絵付けは一点一点職人の手作業で仕上げられているため、ラインや判子部分をよく見るとずれやかすれがあるのですが、そんなところも手作業ならではの味わいです。

濃淡のあるゴスの青とサビの茶。どちらも温かみのある絵付けに仕上がっています。



生地は鉄粉を多く含む黄土。

透明の釉薬をかけて焼き上げると、グレー色の土の色の中に所々鉄粉の茶色い粒が混じった味わい深い生地になります。



ラインナップは5.5寸サイズと4.5寸サイズの2サイズ展開。

5.5寸鉢には煮物やサラダを盛りつけたり、4.5寸鉢にはフルーツや副菜を入れて。

絵付けの器をぜひ食卓に取り入れてみてください。