ORGE
オルジュ
手作りの温かみあふれるボール
手で包み込みたくなるような、ころんとした縁の立ち上がりの丸みがかわいらしいオルジュのボール。
形・作り・素材選び、全てを通して素朴さと温かみにこだわってデザインしました。
オルジュはたたら成形という技法で一つひとつ職人の手で作られています。
板状にした土を山型の石膏型に合わせてのせ、手でとんとんと叩いて形を作る方法です。
手で叩いて形を作る間に、土の厚みには自然と差が生まれ、また作業の手跡は土の表面に凹凸として表れます。
ベースの型はあるものの、それぞれが少しずつ違った形に出来上がります。
それが機械できちっと作ったものとは違う、柔らかい温かみにつながっています。
形はオーバルボールとラウンドボールの2種類。
立ち上がりの丸みが特徴的で、底面が広く深さもあるため、見た目の印象よりもたっぷりと料理を盛りつけられます。
カレー用の器として企画をスタートし、コンパクトですが大人用のカレー皿としても使いやすいサイズに仕上げました。
立ち上がりの丸みは見た目のかわいらしさだけでなく、実用的な面でも力を発揮して、カレーなど、盛り付けた料理がスプーンですくいやすい形状になっています。
オルジュはフランス語で大麦という意味。
もち麦や押し麦の柔らかい白さから連想してこの名前に決めました。
黄みがかった荒めの土の上に、絹のように滑らかなオフホワイト色の釉薬を掛け、やさしく温かい雰囲気にしました。
釉薬から覗く生地の土の粒や、縁などの釉が薄くなった部分に表れるグレーがかった色味が全体を引き締めます。
器をひっくり返して見れば、生地の白土が覗き、少し下寄りにワンポイントとしてロゴが判子で施されています。
コンパクトで食べやすいオルジュの形はご家庭での食事にぴったり。
カレーの他にもパスタやシチュー、ロコモコ丼、チャーハンなどにも、
また盛り鉢づかいもおすすめです。