小暑|温風至
ムーラン
「梅雨が明け、暑い南風を感じる」
梅雨明けに吹く南風のことを白南風(しらはえ)と呼びます。
「温風至」はその名の通り、暑い夏の風が吹くこと。
この頃にだんだんと日本列島が梅雨明けしていきます。
梅雨が明ければすぐに暑い夏がやってきます。
この季節を乗り切るためには、食事に気を使うのも大切。
ゴーヤにはビタミンとミネラルがたっぷり含まれているので、ゴーヤチャンプルがおすすめです。
また、温風至は二十四節気の小暑の初候。
小暑から立秋の間には親しい人たちに暑中見舞いを出して、お互いの健康を気遣いましょう。
フランス語で風車(ふうしゃ)を意味するムーラン。
風の力でまわる風車のような軽やかな器です。
中心に向かってまっすぐのびる、放射線状のレリーフが印象的。
2本の細いレリーフを等間隔に入れることで、
ひらひらとした、やわらかい印象の形をぎゅっと引き締めています。
装飾に強弱をつけることで、リズムのあるデザインにしました。
裏には風車をイメージした、幾何学的な紋様を入れています。
鉄粉を多く含んだ、雑味のある黄土が味わい深く、
貫入や荒土の粒感など土物ならではの風合いがあります。
細かな貫入が入った、透明感がきれいな「青磁」。
そして、華やかでぱっと目を引く「菫」の2色展開です。
アイテムは7寸深皿、5寸皿、4寸小鉢の3種類。
7寸深皿は少し深さがある形なので、汁のあるお料理にもむいています。
主菜や麺鉢にぴったりで、「温風至」の季節におすすめなのはゴーヤチャンプルです。
5寸皿は取皿や副菜の盛りつけに。
4寸小鉢はおかずはもちろん、デザートにもおすすめです。
一汁三菜などの普段の食事で使いやすいラインナップで、どのアイテムも装飾的な形が食卓を華やかに演出します。
ムーランを取り入れて、暑い夏の食卓に爽やかな風をふかせてみませんか。
WRITTEN by Maori Ota