「この器、もう一枚買ってきてちょうだい」

 

母から初めてリクエストされた器。

それが、スーチョンタン8"プレートでした。

 

元々、使いやすそうだなぁと自分好みで購入した1枚。                             

何気なく自宅に置いていたら、「これいいね」と珍しく興味津々の母。

 

どちらかというと料理への興味は薄い方で、器にもそこまでこだわりはない。

好き勝手自由に買ってくる父と娘の器を、取りやすいからという理由で上から順番に使う母ですが、

そんな母が初めて気に入ったのが素朴さが人気のスーチョンタン。

 

 「なにのせても美味しそうに見えるね」

 

酢豚、かに玉、から揚げ、サラダ、オムライス。

気づくと我が家の定番料理はこの器で登場することが増えました。

艶のある黒色・灰汁色の2色のうち、我が家では黒色を使っていますが

母いわく、どんな食材が来ても見栄えがいいわ!とのこと。

 

黒色って食材ではほとんどない色なので、

茶系のおかず、色鮮やかな野菜の色、ペペロンチーノや炒飯などごはん物、

どの料理の色も邪魔せず、艶のある質感も手伝って美味しそうに見せてくれるんです。

家庭料理に向いている色味なのかもしれません。

 

 

あと器の中心に向かってすこーし深さがあるのは,みなさまに伝わるでしょうか?

 

このちょっとした深さが、抜群に汎用性を広げてくれてます。


かに玉のあんかけもこぼれることなく盛り付けできますし、

タコライスなどごはんと具材をたっぷり乗せても広がりすぎず、

スプーンですくいやすいのも良いところ。

普段は朝食用にも使っていますが、器の深さは気にならずプレートとしての使い勝手も◎です。

なんならちょっと深さがあると料理が中心に少しだけ寄ってくれるので、

ワンプレートがいい感じに盛り付けできる気がします。


 

「薄くて軽いのもいいわね」

 

母が器を褒めるときによく使う言葉の1つですが、

確かに料理を盛り付けた後の器って、結構重い。 

ほぼ年中無休で作る食事のことだから、なるべく負担なく使えるものがいいっていうのも

小柄な母にとっては重要なポイント。

スーチョンタンは重厚な色味ですが、思った以上にかなり軽いんです。


ごつごつとした荒土の手触りがあって、

特に灰汁色は、自然の土から作られてる!って一目みてわかるくらい表情豊かな陶器土を使用していますが、

とても陶器素材とは思えない軽やかさと薄さがいいバランスです。

涼しげな表情もあるので、これからの食卓にもぴったり。

冷やし中華やジャンバラヤなどエスニック料理もよく似合います。


一見シンプルで魅力に気づきにくい器かもしれないですが、

触るほどに、料理を盛り付けるほどに良さが見えてくる素敵な器です。

この使い心地のよさを、もっと多くの方に知ってほしいなぁと、

今日もスーチョンタンに盛り付けたサラダを頬張りながらブログを書いてみました。

 

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