梅雨の頃はでジメジメとした日が多く、
「器にカビみたいなものが生えている!!」と、毎年よくご相談をいただきます。
当然、器の取り扱いに関してはプロ!なので知識は豊富で、
カビをとる方法をお伝えするのですが、
ここで疑問が。
果たして今までお伝えしている情報が本当に効率的で正しいのだろうか??
何パターンも実験したことはなかったので、
こうなったら自分でなんとかするしかない! と、
カビ撲滅のための取り組みが密かに始まりました、、、。
1回目
・器のカビを取る方法 その1
器の裏にポツポツと黒い跡。 ああ、気持ち悪い。
これでご飯は食べられない。
しかし、器に生えてしまったのカビの落とし方など 調べてもなかなか出てきません。
お風呂場や洗面所のカビの落とし方はいろいろ出てきたので、
その中でカビに有効と言われている4つの方法を試し、 どれが一番効果的なのかを調べていきます。
カビに有効なもの 1.漂白剤 2.酢 3.重曹 4.酢と重曹
ちなみに漂白剤は酸素系のものがいいそうです。
漂白剤メーカーに聞いたところ塩素系のものの場合、匂いがきついため器に匂いが残ってしまったり、
器に残ったアルカリ性の食品と反応して 最悪の場合、有毒ガスが発生してしまう可能性があるとか、、
というわけで今回も酸素系漂白剤を使って実験します。
実験1|酸素系漂白剤
鍋に40〜50℃のお湯1.5Lの中に酸素系漂白剤20gを溶かします。
そこに器を入れ、60分放置 。
結果、カビが全体的に薄くなり、ほとんど消えた部分もあります。
before
after
しかし、まだ黒い部分が目立つ様子。
だいぶ薄くはなっていたため、もう少し浸けておいたら もっと目立たなくなりそうな予感がします!
実験2|お酢
雑菌の掃除の際に使われる「酢」。カビ掃除にも効果的なのでしょうか?
鍋に1.5Lの水を張り、そこに大さじ3杯の酢を入れます。
沸騰させ、器を入れて10分放置します。
結果、ほぼ変化がありません。
before
after
変わったことといえば器に「酢」のにおいがしっかりと付いてしまったことくらい、、。
ちなみに、後から調べてみると、 酢は雑菌には効果的ですが、カビには効果がないそう。
どちらも酸性のため、反応しないんだとか。
むしろ、カビの栄養源ともなるため、 カビ掃除には「酢」を使わない方が良いそうです。
実験3|重曹
カビは酸性だから、アルカリ性の物質が効く! と言われています。
アルカリ性の重曹を使って、カビと反応させることでカビ汚れを取っていきます。
鍋に1.5Lの水を張り、そこに大さじ2杯の重曹を入れます。
弱火で加熱をしていくと重曹がだんだん溶けてきます。 沸騰したら、器を入れて約1時間放置します。
結果、ほぼ変化がありません。
before
after
また、重曹の溶けた水に放置したことで 器に重曹が入り込んでしまい、
次の日、器の表面に白い粉がところどころに現れてしまいました。
一日真水に浸し、重曹を抜きます。 これで重曹が表面に現れることはありませんでした。
またまた、後から調べたことによると、 重曹は一応アルカリ性ですが、phにすると8と
ほとんど中性と言えるほどの弱アルカリ性。
そのため、殺菌作用はなく、あくまで「静菌作用」があるだけだそうです。
カビの増殖を抑えるには効果的ですが、 残念ながらカビ菌を減らす効果はありません。
実験4|重曹と酢
酸とアルカリによる中和反応で発生する泡がカビの汚れを浮かせてくれると言われています。
器の中にまで増殖したカビも果たして落としてくれるのでしょうか?
器のカビの生えた部分に重曹をスプーン1杯分、ムラなくふりかけ、
その上から酢を大さじ3杯かけて、10分放置します。
もくもくと泡が発生し、器全体を覆い隠しました。 これは期待大かも、、。
と思ったのも束の間。 結果、残念ながらほぼ変化がありません。
before
after
中和により、汚れを浮かす作用はあるようですが、 中にまで入り込んだカビには効果がほとんどありませんでした。
以上の4つの実験から、器のカビ取りに効果的なのはズバリ 「酸素系漂白剤」と分かりました。
しかし、今回の実験では、紹介するにはまだまだ効果が薄そう、、。
これはまだまだ実験を進めていく必要がありそうです!
カビ取り実験はこれからも続きます。
ちなみに! カビ菌を死滅させるには60℃のお湯で10分熱すると効果的だそうです。
これを行えば少なくとも器が使えるようにはなるようですが、 見た目がやはり気になります、、。
黒いシミをなんとか消したい! 次回もカビ撲滅に勤しみます。