Vert cyprés

ヴェールシプレ





田舎道に憧れて 


ヴェールは緑色。シプレは常緑樹の「糸杉」のことをいいます。

絵画や映画に出てくる、フランスやイタリアの田舎道、

まっすぐな道の両脇に等間隔に植えられた杉並木と真っ青な空。

その先に続く長閑な暮らしに憧れて名付けました。

ゴッホの風景画にも生命力に満ち溢れた糸杉がよく登場しています。  



ベースとなる色選びは毎回悩む作業です。

軽やかなグリーンと深みのある緑の2色に絞りましたが、

最終判断は糸ビーカー(↑写真参照 イメージする色を実際のリネン糸に染める試験のこと。)

を見てからになります。どちらの色も綺麗な色に染め上がっていて、

織り上がりのチェック生地のイメージが広がり、迷ってしまいました。


迷った時はテーブルクロスにした時の器のコーディネートにどんなものがあるか

考えます。右側の深い色味のグリーンはエネルギッシュで力強い印象です、

黄色や白い器と合わせてカラフルで新鮮な野菜がおいしい田舎暮らしのイメージが

湧いたり、茶色や紫の器と合わせて深まる秋の収穫祭がイメージできたり、

コーディネートの幅が大きいと感じ、このヴェール シプレの色になりました。

↑ ビーカ—写真  右側の深緑に決まる


 


緑と白のシンプルな配色ですが、白っぽく見える部分のタテ糸は白、ヨコ糸は亜麻色を使い、織り上げると白糸と亜麻色の糸が混ざり合い、

うっすらと温かみを感じるような仕上がりです。

緑との相性も良く、単色では表現できないムラ感が生地に一層奥行きを与えてくれているようです。

 

ヴェールシプレの生地を使って、いつもの定番アイテムを製作しています。

コースター、

ランチョンM、

キッチンクロス、

スタンダードエプロン ガセット、

スタンダードギャルソン ガセットの

5アイテムです。




エプロンのこだわりは胸から脇下へ続く斜めに裁断されたパターンの形状です。

体にエプロンを巻きつけた時に弛みを作らず体のラインに自然に沿うように裁断されています。

エプロンとギャルソンともに身幅が広くつくられており、

お尻をしっかりとカバーし、幅広い体型の方に着ていただけます。



どのアイテムも普段の暮らしの中で鮮烈なアクセントになりますし、

深緑の色からか、どこか秘めたエネルギーを感じさせる生地です。

春からのキッチン、テーブル回りに取り入れて

パワフルに新生活をスタートさせてみてはいかがでしょうか!


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