まだ旧暦で新年を祝っていた時代、新年を迎える時期は梅の花の開花時期でもありました。
雪が降り積もる寒さの中、新年を祝うように咲く梅の花は大変縁起が良いものとされています。
そんな早春に花咲く梅の花と開花を喜ぶ鶯をモチーフにしたシリーズです。
5枚の花びらをかたどった梅花の形状は華やかというよりは凛とした気持ちにしてくれます。
また高台をしっかりとつけ高めにすることで特別感やおもてなし感を演出できます。
磁器土に施釉した釉薬はほんのりと青く青磁釉を感じさせます、またつるっとツヤのある質感にはせず、
少し薄い霧のかかったような釉薬を作りました。
そうすることで全体のフォルムが少し柔らかくなり、モヤっとした表情に所々小さな鉄粉も浮かびあがり、
どこか骨董品のような雰囲気を醸し出します。
一番のポイントは銅版転写を施した梅花と鶯の柄です。
手描きのデザインを銅版転写にして一柄、一柄職人が手張りで器に加飾していきます。
5枚の花びらの形状を生かし、舞うような梅の枝花を配しました。
中央には梅の枝間を飛び回る鶯がいます。
梅と鶯の組み合わせもまた古くからよく歌に詠まれるような、
調和のとれた美しいものどうしとされ、春を呼ぶ縁起の良いものされています。
鶯は3パターンの微妙に描写の違うものにしました。
見るほどに発見があったり、鳥の目や動きにストーリーが浮かんだりします。
柄違いを手にすることがあればなおさらその違いに思いを馳せたり、お気に入りができたり、
柄を眺める楽しさがあると思います。
※柄はランダムに生産しており指定して購入することはできません。
※微妙な鶯の柄違いを発見した際はお気に入りを見つけてください。
形状は6寸皿と4寸皿の2サイズ展開です。
古典的な梅型を形取った縁起の良いフォルムと少し高台のある作りは日常はもちろん、
お正月やおもてなしの席にもぴったり。絵付けの皿は食卓に奥行きやリズムを作ります。
どちらも深さがしっかりとあって多少の汁気やつゆのある料理にも使えます。
6寸皿は夕食時のメインのおかず、和菓子、正月の席では取り皿として銘々づかい。
4寸皿は漬けもの皿や深さがあるので和え物皿にも、タレ皿にも。
古典的でもあり、現代的でもある。
和食だけでなく、中華料理との相性も良い。
盛り付ける料理でいろいろな表情になる器です。
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