最近、我が家に仲間入りした”ラヴィエルパ”のご紹介です。
フランス語で「人生と食事」という意味。
毎日の食卓を豊かにしてくれる、お茶碗や丼、湯呑と、
日本人の食卓に欠かせないアイテムが揃うシリーズです。
自然の豊かな風合いとモダンなデザインで、ちょっと背筋を伸ばして使いたくなる上品さがあります。
「和食にも洋食にも馴染む雰囲気を作り出したい」
そんな思いから、口元にすっと凸のラインを一本入れ、洋食器のような雰囲気をつくり、
側面の中央には少し角ばったデザインでアクセントをつけることで、
洋風の料理とともに並ぶアイテムとしても違和感なく溶け込む茶碗や湯呑なんです。
素材は赤土を使うことで、ラインの部分により陰影を出し、
素朴な素材を使っていながらもシックな雰囲気を作り出しています。
さりげなく入った側面のm’のロゴもあり、見つけた瞬間にときめくポイントも忘れていません。
均一ではない白色だからこそ出せる柔らかく温かい表情、手に馴染むなめらかな触りごこち。
このラヴィエルパの表情を作り出しているのが”粉引”という技法によるもの、
陶器土の上から白い化粧土をかけて作っており、職人さんが手間暇かけて仕上げています。
磁器の真っ白な器を作ることが当時の技術では難しく、
“白い器への憧れ”から生まれたのがこの技法です。
今では素材も豊富になり、真っ白な器を他の素材で作れますが、
この粉引でしか出せない風合いを好む方も多く、
現代でもこの技法が使われているんですよ!
そんな粉引の器は、使っていくうえで変化していくのが面白いところ。
(右側の湯呑が数年使っているもの)
コーヒーやお茶の成分が染み込み、じんわりと全体に色素がついています。
使うたびに徐々に変化し、自分が使ってきた証として器に表れるところがなんだか愛着がわいてきます。
使い始めの頃はこの白さを保ちたいと思っていたときもあり、、
使う前にその都度キレイなお水に浸してから使っていました。
完全ではなくても染みの予防になりますし、
なにより自分で選んだ器を丁寧に扱い、大事にする時間が
せわしない毎日の中で心をふっと落ち着かせ、豊かな気持ちにさせてくれますよ。
みなさんも自分だけの器に育てたり、丁寧に過ごす時間を楽しんでくださいね。