いつもより丁寧に料理を作った日に選びたくなる器、
今日はブル5寸浅鉢をご紹介します。
一目見たら印象に残る鮮やかな青色。
食欲減退色、なんて敬遠されてしまうこともありますが、
これが意外にも料理を引き立ててくれるんです。
青色は食材にも料理にも、めったにない色なので、
その分どんな料理も邪魔をしない良さがあります。
普段は色味の寂しいレンコンのなますも、
背景の青色によって透き通るような白さが際立ち、
上品さがプラスされます。盛りつけもちょっと丁寧にしたくなっちゃいます。
この器、ついつい色のところに目がいってしまいがちですが
ブルは形状が作り出す雰囲気が素敵なんです。
板状にした黒土から切り出して、型に押し付けて成型する技法によって作られていて、
一枚ずつ板を切り出すことによってできる直線がモダンであり、素朴な表情もあります。
そして、個人的にぐっとくるのが、
器の縁が斜めにカットされているところ。
黒土がはっきりと見えるように、分厚く生地を作ることによって
黒と青の色のコントラストが目に飛び込んできます。
ざらっとした手触りと艶のあるなめらかな釉薬の質感の違いも面白いんです。
ハレの日にいただく華やかな料理を合わせるもよし、
滋味深い素朴な煮物にも似合うので、
いろんなシーンで使ってみてほしい器です。
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