CAPITAIN /キャプテン
『船長』という意味のキャプテン。なんだか頼もしい名前の器です。
キャプテンはもともと既存商品としてあり、ラインとかすれたロゴの装飾、
ぽってりとした厚みがどこか懐かしいシリーズです。
その古き良き時代を思わせる雰囲気はそのままに、
仕様替えをして新たなキャプテンができました!
素材は磁器のままですので強度があったり食洗機にかけられたりと
扱いやすさは変わりません。
色はベージュとアメの2色。
前のキャプテンと大きく変えた点は釉薬です。
◎釉薬
ベージュをじっくり見てみると黒い点々が見えます。
これは釉薬の中に鉄分を入れる事で出せる表情です。
アメ釉には鉄分は入っていませんが、小さな粒が見えます。
釉薬の中の顔料の結晶がこのように現れています。
どちらも味のある釉薬によって古めかしさが増しています。
そして濃い茶色のラインの良さが出せる2色になっています。
◎ライン
こちらのライン、窯屋さんで1本1本ひいてもらっています。
こんなにもぶれずに、
線の始まりがわからない程綺麗に引ける窯屋さんはそうそういません。
どうしてこんなにも美しく引けるのか伺ったところ
機械は使わず全て職人さんによる感覚とのこと!!
新しいキャプテンには太い線と細い線合わせて3本あります。
「何mm幅の線」と職人さんにお願いすると
筆を押し付ける手の強さの加減で太さを調整できるのだそうです。
そして、だいたい2周回ったのを確認して1本の線が完成。
絵の具の色によってムラに違いがあるため、
2周させるのか3周させるのか変えて濃さを調整して下さっているそうです。
だからムラの無い綺麗な線になっているんですね。
職人さんの長年の感覚から美しい線が生み出されています。
ぽってりとした形状に合うラインや色にしたい!と、
サンプルからラインの色を選び、本数や太さを考えました。
窯屋さんに試してもらううちに線も色も様々なサンプルが!
デザインルームには山積みのサンプルが並びます。
同じ形状ですが、ラインの本数や位置、釉薬やラインの色は全て違います!
企画ミーティングでは、
この雰囲気も良い!この線も良いね!と目移りし、
「この際、数年おきに装飾を変えたいね。」
「お気に入りの1点を集めていく蚤の市のようなシリーズはどう?」
なんて少し話が逸れながらも、
これだ!と思うひとつに絞っていきました。
ラインの今までと異なる点は、
リムの立ち上がり付近にも1本線をいれ、合計3本にしたところ。
ここに線があるだけで間が引き締まり、
リムの余白の美しさを一層際立たせてくれます。
サイズ展開も4種類と豊富です。
280クーププレートはカレーやオムライス、
テーブルの真ん中に盛り皿として使うのも良いですね。
230プレートは朝ごはんのトーストやサンドイッチ、メインプレートとして。
200プレートはケーキ、160プレートは取皿やサラダなど。
用途によって自分好みのサイズを選べるのも嬉しいです。
カフェにいるようなゆったりとくつろげる雰囲気を作り出してくれるキャプテン。
忙しい毎日だからこそ、キャプテンのプレートの力を借りて、
ゆっくりと食事を楽しめる雰囲気を作ってもらえると嬉しいです。