Haus /ハウス





お重にお節をつめて正月を迎えられたら素敵ですね。

もしくは、いつものお昼にいなり寿司や巻き寿司をお弁当みたいに詰めて、

テーブルに広げてみるのも楽しいですし、

ちょっと格好つけて友人たちとの持ち寄りパーティーに料理を詰めて持って行けば、

ちゃんとしてる感がでたり、

見栄えもするので小さな風呂敷を解いた瞬間に歓声があがるかもしれません!





色は白、ピンク、ネイビーの3色展開。

少しマット調で落ち着いた穏やかな表情をしています。




【企画のこだわり 1 】 鉢の深さとサイズ感




角お重の鉢の大きさは幅18cm×奥行き13.5cm。

ちょうど一人分のお弁当箱くらいのサイズです。

一般的なお重としては小さめですし、高さも4.5cmと浅めにつくりました。

本格的な主役となるお重というと料理の量や種類もかなり必要ですし、

盛り付けのテクニックも上級者級に求められます。

ハウスは深さもできるだけ浅く設定し、

詰めた料理とフチまでの距離が空きすぎて

貧相に見えてしまわないように考えました。

料理が天井に当たってしまうようなら、カットして切った面を見せるような盛り付けも上品です。

気軽に、気負いなく、

いつものお弁当を盛り付けるような感覚で重箱スタイルを楽しんで欲しい。

そんな思いをきっかけに小さめ角お重 ハウスが生まれました。



【企画のこだわり 2 】 四角い形状

ハウスとはドイツ語で『家』と言う意味。

蓋は屋根のようで、長方形で囲いのある形状が家のように思えました。

また家というものの安心感やほっとするような感覚と重ねて、

同じような気持ちでこのお重を囲めたらと名付けました。

ただ、このシンプルな箱型を陶磁器として商品化するまでが、

なかなかの長い道のりになりました、、、、 

角張った長方形はすっきりとした潔い形状で正月や祝い事の席でも清々しさやきちんとした感じを演出しますし、

蓋の方はなだらかな弧を描いたふくよかなラインをしていて、

全体に直線的な箱形である印象を強くなりすぎないように バランスをとっています。




このようなきれいなバランスを保つようになるまでに、

何回も試作と修正を繰り返しました。

陶磁器で四角い箱型のものは、

焼成する前はまっすぐな四角い形状をしていても、

焼成することで4辺が内側に曲がってしまう習性があります。

その曲がる分を見越して、

4辺の形状を予め予想して外側へ膨らませておきます。

そうして焼成したものが程よく内側に入って最終的にまっすぐなラインを保てたら商品としてOKが出せるのです。




同じようなようなことが蓋にも起きるのかと思いきや、

蓋の形状はさらに思わぬ変化が起きてしまします。

蓋の弧を描いた天井部分が焼成すると下がってしまうのです。


そして天井が下がる力が4辺にも伝わり、

今度は角っこの部分が上に反り上がってしまうのです、、、、、

陶磁器は約1230~1300℃くらいの高温で焼成しており、

高温の時の土はとても柔らかい状態になっています。

支えがない天井部分は自然と垂れ下がってしまうのです。

このように、形状を作る型の段階から起きうる変化を見越して型自体の形状を何度も何度もサンプルを作り調整して、

理想の形にようやくなった形状なのです。






【企画のこだわり 3 】 お重で遊ぶ、使い方広がる






アレンジや使い方次第で、お重の用途は広がります。

お重はもちろんお節料理を盛り付けつけるのも素敵ですが使い方次第では年中活躍するアイテムです。

例えば、牛ごぼうの甘辛煮とか、

切り干し大根の煮物とか常備菜をお重に作りおきしておいて、

食事の際はそのままテーブルに出せばタッパーなどから入れ替えるような手間が省けますし、

見栄えもします。



お祝いの席やおもてなしの時には盛鉢としてもオススメです。

一段に一品、野菜の焚き合わせや豚の角煮など、

シンプルな料理を盛り付けても特別感が増します。

おはぎやきんつばのような和菓子を詰めてティーパーティーを楽しんだり、

料亭風にお重の一段を箱皿として、

小さな小鉢や豆皿を入れ込んで盛り付けをアレンジするのもオススメです。

もちろん和食だけでなく洋風使いとしても使っていただけますし、

自分ならではの使い方、アレンジを見つけて重箱のある食卓を楽しんでください。