陶磁器の素材や土について
About Ceramic Materials
陶磁器の素材や土について
マルミツポテリの器のもととなる土は、山から掘り出された自然の土を使用しています。
一言で土といっても、いくつもの種類があり、その土の種類によって出来上がる器の表情は大きく異なります。
また、同じ種類の土であっても掘り出す時期や場所により様々な表情をみせてくれます。
differences in materials
陶器・耐熱陶器・半磁器・磁器の違い
使用する土の違いにより、器は大きく分けると4つに分類されます。
見た目の表情や触感はもちろん、使用する上での注意点も分類によって異なります。
マルミツポテリの器はマテリアルナンバーによって分類されており、各商品に表記されているナンバーをご覧頂くと、
特徴や、使用上の注意点が分かるようになっています。
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陶器について
素地の原料は陶土(とうど)と言われる精製した粘土で、1100℃〜1200℃程度で焼成し、施釉されているもの。素地は多孔質で密度が低いため、吸水性があり、何度も使用していく中での『味わい』がでてきます。磁器に比べると土の密度が低いため強度が弱く、そのため厚く作られることが多いですが、密度が低い分軽く仕上がります。弾いたときの音は鈍くなります。
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耐熱陶器について
素地の原料は陶土(とうど)と言われる精製した粘土にペタライト(特殊耐熱原料)を混ぜ込み、加熱による負荷が器本体にかかっても、熱膨張による破損がおこらない性質を持っています。釉薬も熱衝撃に耐える耐熱釉薬を使用し、1100℃〜1200℃程度で焼成されています。主に土鍋など直火仕様が可能の器を指します。
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半磁器について
素地の原料は陶土(とうど)に長石や珪石などフラックス(媒熔剤、融剤)の含有量を多くしたもので1200℃〜1250℃程度で焼成し、施釉されているもの。よく焼き締まってはいますが、完全には磁器化せず、吸水性が若干あります。陶器と磁器の性質を併せ持ちます。
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磁器について
素地の原料は陶石(原料になる岩石)を砕いて粉にしたものか、それに陶土を少し加えたものから作り、1250~1350℃の高温の窯で焼成します。素地の粒子の間がガラスで埋め尽くされていて、高密度で固く、吸水性はほとんどありません。やきものの中で最も薄く強度がく、弾いたときの音は金属音のような澄んだ音がします。
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素材の違い
陶器 耐熱陶器 半磁器 磁器 焼成温度 1100℃〜1200℃ 1200℃〜1250℃ 1250℃〜1350℃ 素地の粒子 荒い 細かい とても細かい 素地の密度 低い → 高い 素地の硬軟 軟らかい → 硬い 吸水性 高い 低い ほんとんどなし 素地の色 白・黒・茶・赤茶など クリームがかった白 白 透光性 なし → あり 叩いた音 鈍い音 → 金属的な高い音 食洗機 × ○ ○ 電子レンジ ○ ○ ○ オーブン △ ○ △ △ 直火 × ○ × ×