お取り扱いについて
precautions for use
使用上の注意事項
器は、毎日使うものです。料理を盛りつけることはもちろん、時には調理に使用する場合もあります。
だからこそ、器は時にいろんな変化を見せる場合があります。また、電子レンジなどの電化製品を使用する場合は、
器の特性をしっかりと理解して使用する必要があります。大切な器を、毎日安心して使うための大切なご案内です。
Things to do after purchase
はじめて使う前に行なうこと
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陶器の目止め
陶器は磁器や半磁器に比べ強度が弱く、吸水性が高いため汚れが染みやすく、稀に水が漏れる場合がございます。該当商品(マテリアルナンバー1)はご使用前に目止めの処理を行ってください。
※目止めは、お料理の成分や汚れなどの吸収を軽減させる効果があります。 ただし、それらの吸収を完全に防ぐ効果はございません。1)鍋底にしろ無地のきれいな布巾を敷き、その上に器入れ、撹拌した米のとぎ汁を器がかぶるぐらい入れます。-注意- ・鍋は油汚れ等を良く洗浄してからご利用ください。シミや汚れの原因となります。 ・器は伏せずに鍋に入れてください。また器以外のものを入れないでください。空気が入り、煮沸中、器の破損の原因となります。 ・器を重ねて行う場合は、器の間にキッチンペーパーや白無地のふきんを挟むなどして、器同士のぶつかりを防いで下さい。
2)弱火から中火で沸騰させた後、沸き立たせないように弱火で20分ほど加熱してください。沸き立たせると、鍋底や食器同士がぶつかり、割れる恐れがございますので、十分ご注意ください。-注意- ・長時間加熱してください。でんぷん質が焦げ付く場合がございます。 ・火をつけている間は、なるべく目を離さないようにしてください。
3)火を止めた後は、そのまま器をつけたまま冷まします。冷めたら器を取り出し洗います。-注意- ・長時間浸けたままにして放置しますと、器が必要以上に水分を吸収してしまいます。火傷しないぐらいの温度になったら取り出してください。
4)乾いた布で拭き、自然乾燥させます。個体差はありますが、天日干しで1日以上を目安に、しっかりと乾燥させてください。-注意- ・外見上乾いているように見えても、吸水した水分がまだ残っている場合があります。しっかりと乾燥させずに収納してしまうとカビの原因となります。
【鍋に入らない大きな器を目止めする時】
鍋に入らない大きな器などを目止めするときは、桶などの器が入る大きさの容器を用意してください。容器に器を入れ、縁から温めておいた米のとぎ汁をゆっくりとそそいでください。とぎ汁が冷めたら器を洗って乾燥させてください。一度で目が埋まらないときは何度か作業を繰り返し行ってください。
【IH調理器を使用して目止めを行う場合】
IH調理器の加熱方法では、鍋に直接器を置くと器の一部分が熱せられ、器の中での温度差が生じやすくなります。すると温度差によるひずみが生まれ、破損してしまう場合があります。IH調理器を使用した目止め方法は、ガスコンロを使用する目止め方法と、違う点がございますのでご注意ください。
1)鍋底と器の間に空間をつくる鍋底に白無地のきれいな布巾を畳んで置き、鍋底と器の間に3cmの空間をつくります。そして、その上に器を置いていきます。
2)水が対流しやすくなる鍋底と器の間に空間をつくることで、鍋の中で水が対流しやすくなり、器の一部分の熱せられることを防ぐことができます。 IH調理器を使用する場合は、以上の点に気をつけて行って下さい。この点以外は、ガスコンロを使用した目止め方法と同様の手順となります。
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耐熱陶器(土鍋)の目止め
該当商品(マテリアルナンバー9)はご使用前におかゆを炊いて目止めの処理を行ってください。IH調理器は非対応。
1)土鍋を水洗いし、よく拭いて自然乾燥させます。濡れたまま加熱してしまうとひび割れの原因となってしまうので、必ずよく乾かしてください。-注意-・鍋は良く洗浄してからご利用ください。シミや汚れの原因となります。 ・鍋の側面や底面が濡れたまま火にかけると、破損する恐れがあります。ご注意ください。
2)土鍋の8分目くらいまでお水を入れたら、残りごはんを入れてざっとほぐします。
3)弱火でゆっくりと炊き、炊き上がったら火を止めて1時間以上置いておきます。-注意- ・蓋をせず、絶対に吹きこぼれないようゆっくり加熱してください。 ・必要以上に加熱しないでください。でんぷん質が焦げ付く場合があります。
4)土鍋が十分に冷めてからおかゆを取り出し、土鍋を水洗いしたら目止めは完了です。-注意- 乾いているように見えても、吸収した水分がまだ残っている場合があります。しっかりと乾燥させずに収納してしまうとカビの原因となります。 ・乾燥の際は、立てかけたり、伏せる時はお箸を挟む等、風通しが良いようにすると効果的です。
care before use
使う前のお手入れ
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陶器の使用前のお手入れ
陶器の器は使用前にその都度、たっぷりのきれいな水に浸して十分に吸水させて下さい。食品の水分が入りにくくなりカビ、汚れの浸水を軽減させます。水に浸した際は、斑点のようなシミが出る場合があります。これは器が水分を吸水した為で、よく乾かして頂くと斑点は消えます。
care after use
使用後のお手入れ
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陶器の使用後のお手入れ
陶器の器は吸水性があるため、目止めを行っていても煮汁や油分などが徐々に染み込んでいきます。においやシミ、カビの原因となるため、ご使用後はすぐにやわらかなスポンジで丁寧に汚れを落とし、よく乾燥させてから収納して下さい。乾燥につきましては、目安として1日半ぐらいは乾燥させてください。
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器に汚れが染み付いてしまった時
どんなに丁寧に器を使っていても、器にシミがついてしまうことはあります。それは料理を盛りつける道具としての器の役割であるとも言えます。シミの種類にもよりますが、一度ついてしまったシミを完全に無くすことは出来ません。シミやカビが付いてしまった場合は、薄めた台所漂白剤で多少取る事ができます。
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においがついてしまった時
水1Lに対して、重曹大さじ4杯、酢大さじ1杯を溶かした液体にしばらく浸しておく。※においの具合により重曹と酢の量を調節してください。
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銀彩の黒ずみ(硫化汚れ)の落とし方
銀彩のシリーズは、純度の高い銀を使用しております。そのため、空気に触れますと硫化し黒ずみなどが出てきます。 長期間ご使用されない場合でも、徐々に硫化して黒ずんでいきます。 使用しないときは器を乾燥させたあと、布やラップなどで銀の面を包み空気に触れない様にしておくと、黒ずみを付きにくくすることができます。(この方法で落とすことができるのは、硫化の黒ずみのみです。油などの食品のシミや傷はもとに戻すことができません。ご注意ください。)
1)塩、アルミホイル、器が沈むくらいの鍋、水を用意します。鍋に器が全部沈むくらい水をはり、塩を入れます。(舐めてみてしょっぱいと感じる程度。)そこに器を入れ、沸騰させ火を止めます。IH調理器を使用する場合は鍋底に白無地のきれいな布巾を畳んで置き、鍋底と器の間に2〜3cmの空間をつくります。そして、その上に器を置いていきます。
2)何枚も同時に鍋に入れる場合は、器と器の間に、はみ出るくらいの大きさのアルミホイルをはさみ、重ねます。(たくさんの量を重ねると割れる危険がありますのでご注意下さい。)
3)1枚だけ鍋に入れるときは、アルミホイルで全体をやさしく包むか、菜箸などでアルミホイルを掴み1、2回表面をなでるだけでも黒ずみは落ちます。 化学変化のため、硫黄臭がします。よく換気して下さい。
4)お湯が冷めるまで待ち、器を取り出して洗い乾かします。(十分に洗い流せていないと、乾燥したときに表面に塩が浮かんでくることがあります。その際はもう一度、洗い流して下さい。)大きな鍋が無い場合は、バットやボウルの中に器とアルミホイルを置き、熱した塩水を器が沈むくらい入れても、同様の効果があります。その場合、火傷などにはくれぐれもご注意下さい。
cautions
注意事項
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陶磁器の共通の特性
全ての陶磁器は、急激な温度変化が生じると破損の原因となる為、熱い状態の器を、水に浸したり、冷たい調理台に置いたりしないで下さい。 また、冷凍食品の加熱や、冷蔵庫から出した器をすぐにオーブンや電子レンジに入れることはお避け下さい。
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電子レンジのご使用について
電子レンジはマイクロ波で食材を加熱します。多くの場合は水分を加熱しますが、炭化した(焦げた)部分にはマイクロ波が集中し、他の部分より温度が上がる場合があります。例えば野菜炒めの炭化した(焦げた)部分にマイクロ波が集中して、器の中で大きい温度差が生まれ、破損する場合があります。また、水分だけでなく油分も加熱されます。油分の方が水分より沸点が高く、より高温となり、油分の含まれた部分と含まれていない部分に非常に大きい温度差が生まれ、破損する場合もございます。注意事項
○電子レンジに入れる前に表面の水分を拭き取ってからご使用ください。
○電子レンジご使用後の熱くなった器を水に浸したり、冷たい調理台に置いたりしないでください。また冷凍食品の加熱や、冷蔵庫から出した器をすぐに電子レンジに入れることはお止めください。急激な温度変化を与えると貫入や破損の原因となります。 使用できない食器
※金・銀彩の上絵が施されている商品、特定の釉薬の商品には使用できません。使用できない商品にはシールが貼られていますのでご確認下さい
※付属品など陶磁器以外の素材については使用できません -
食器洗い乾燥機のご使用について
素材や釉薬、技法など勘案し、破損などのトラブルが起こる可能性の高い商品については上記のNGシールを貼付しております。NGシールの貼られていない商品につきましては、下記の項目を考慮の上ご使用下さい。※食洗機内で器同士がぶつかると、破損します。
※殆どの陶磁器は水分を吸収します。表面上乾いた様に見えても、器の中には水分が残っている場合がございます。カビや匂いの発生の原因となるため食洗機使用後は速やかに取り出し、外気に触れる場所での十分な乾燥をするようにお願い致します。 -
オーブンのご使用について
マルミツポテリではマテリアルナンバー3,6,8,9の商品は、オーブン使用可能と表記しております。270℃のオーブンに7分間入れて保持。常温で放冷後、割れや貫入の有無を目視によって調べ、異常のなかったものをオーブン使用可能としております。○オーブンに入れる前に表面の水分を拭き取ってからご使用ください。
○オーブンから出した後の熱くなった器を、水に浸したり、冷たい調理台に置いたりしないで下さい。また冷凍された食品を入れての加熱や、冷蔵庫から出した器をすぐにオーブンに入れることはお避け下さい。急激な温度変化を与えると貫入や破損の原因となります。
○調理の際生じた焦げや著しい汚れ等の洗浄に、金属タワシなどの使用はお止めください。表面が傷つくおそれがあります。
○高温になると器の色が変化する場合がありますが、使用上の問題はありません。冷めると元の色に戻ります。オーブンOK
ハマ(高台)なし
オーブンNG
ハマ(高台)あり
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耐熱陶器の直火使用
素地の原料は陶土(とうど)と言われる精製した粘土にペタライト(特殊耐熱原料)を混ぜ込み、加熱による負荷が器本体にかかっても、熱膨張による破損がおこらない性質を持っています。釉薬も熱衝撃に耐える耐熱釉薬を使用し、1100℃〜1200℃程度で焼成されています。主に土鍋など直火仕様が可能の器を指します。 ○使用前、表面の水分を拭き取ってからご使用ください。
○火にかけると、器に吸収された水分が側面から染み出て焦げる事があります。
○調理の際生じた焦げや著しい汚れ等の洗浄に、金属タワシなどの使用はお止めください。表面が傷つくおそれがあります。
○器に水気が残った状態で収納をすると、シミやカビの原因となります。 -
釉薬の変色
釉薬の性質上、食材の成分に反応して表面の一部に油膜のような部分ができたり、艶が出る場合があります。
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虹彩釉・ブロンズ釉
金属や鉱物の成分が多い釉薬のため、窯の中での火のあたり具合や焼成温度、商品の形によって一つ一つ表情が異なります。金属の成分が多いためオーブン、電子レンジのご使用はお止め下さい。また料理や食材に含まれる酸に反応して表面が変色する場合があります。
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銀彩
器の表面に銀を施してあります。長くご使用いただく為に、お取り扱いは下記の事柄 にご注意いただくようお願い致します。
○オーブン、電子レンジ、食器洗浄機のご使用はお止め下さい。
○酢や酸の強い食材を盛り付けると変色し、元には戻りませんのでお止めください。純度の高い銀を使用しており、年月と共に、銀色→黄色→茶褐色→黒色へと表面が変色していきます。空気中の硫化ガスと化学反応し、表面に硫化銀の皮膜を作る“硫化”によるものです。また、硫黄を多く含む食品(卵や玉ねぎなど)にも反応して黒ずみができます。身体に害はありませんのでそのままご使用ください。
銀彩の汚れの落とし方 -
メタルマークについて
食事の際、ナイフやスプーンなどの金属製カトラリーと食器が触れ合うことで、食器に黒色や灰色の線が付着する場合があります。これは、食器によって削り取られた金属粉が食器に付着することが原因で起こります。一度ついてしまうと取り除くのはとても難しいです。