美しい風景画や動植物などが描かれた
ヨーロッパのアンティークにある絵皿は心穏やかになり、優しさに溢れています。
そんな美しくエレガントな器を現代のテーブルでも粋に楽しめたらと思い企画をはじめました。
葡萄の枝や果実、伸びた蔓を大胆に配置し、
料理と絵柄がより引き立てあうように考えました。
また、丸や四角が主流の形状の中で、菱型はテーブルに新鮮な変化が出せる形です。
個性的な形状と絵柄の関係に引き込まれ、何気ない日常を特別な時間にしてくれます。
1. 落ち着いた味わい
絵柄の色味はブルーとブラウンの2色展開。
淡くグレイッシュにくすんだ磁器素材に絵柄を入れることで
より落ち着いたトーンになり、味わいが生まれます。
細い枝をたわませて実をつけた、
強く健気なぶどうをイメージしました。
絵付けは銅版転写を用いています。
紙に刷られた図柄を器に貼り付け写し取っていく方法です。
手貼りされる工程でシワやかすれ、滲みができ、
柔らかさや優しさ生命力を感じる表情豊かなぶどう柄が表現できました。
菱型の先端は丸みを付け、縁回りは緩やかな起伏のある形状にすることで、
エレガントな洗練された雰囲気に。
四方に緩やかに隆起したフォルムも全体のアクセントになっています。
長さと程よい深さのあるプレートLサイズはエスカベッシュやカプレーゼ、
フルーツなどの盛皿として、Sサイズは銘々のおかずや和え物、取皿としても。
ティータイムにはフィナンシェなどの焼き菓子を並べ置くのもおすすめです。
料理を盛り付けることで初めて完成する絵皿とそのテーブル空間をぜひ感じていただきたいです。