2024.12.07 Sat

ソボカイ食器店

古き良き文化を器と楽しむ:菊の器

12月に入り、まもなく新しい年を迎えます。

今月は、お正月の準備としてマルミツポテリの和食器の中から

日本で古くから大切にされている感性や伝統を形にした器をご紹介いたします。

「縁起の良いもの」について紐解き、

その中に込められた意味を知る事で、よりお正月の食事の楽しみを深めませんか。

『縁起の良い形:菊』

 

もともと漢方薬として使われてきたとされる菊は、

古来より「邪気を祓う」「聖なる力をもつ」と伝えられてきました。

仏花の代表格とされる理由も、こうした言い伝えがあると知ると納得です。

 

また、菊の花言葉は「高貴」「生命力」「真の愛」などあります。

その意味を知ることで、さらに「縁起の良い花」である事が分かります。

『ブロッサム』

 

ぱっと花が開いた様子を表現したシリーズ「ブロッサム」。

ぽってりとした厚みや鉄粉、焦げ感など、豊かな土の風合いが特徴で、

華やかさの中にどこか温さを感じさせます。

 

中央に向かって集まる放射状の筋が視線を料理に引き寄せ、盛り付けを美しく演出。

色は古き良き日本の色を思わす白、薄紅、紫の3色展開です。

 

お正月には白と薄紅を紅白に見立てて食卓を彩るのも素敵です。

『春宵』

 

春宵は、春の宵を表す春の季語。

春の夜に宴を開いているような、朗らかな風景が思い浮かびませんか。

細かな花びらの筋模様が盛り面に美しい陰影を生み出し、

ゆったりとした楕円形は落ち着いた雰囲気を感じさせます。

 

桜、青白、紺鼠の3色は、いずれも昔の日本の人々に愛されてきた伝統色。

現代に生きる私たちもこの色を目にすると

どこか穏やかな気持ちになれたり、懐かしいような感覚を覚えます。

 

そんな春宵には、やはり和食を上品に見せる力があります。

普段の食事も、おもてなしの食卓にも、ぜひ取り入れていただきたい器です。

Sobokai食器店