ようやく涼しくなり、過ごしやすくなる頃。
秋らしいおやつで季節の移り変わりを楽しむ。

ようやく涼しくなり、過ごしやすくなる頃。
秋らしいおやつで季節の移り変わりを楽しむ。
お彼岸は秋分の日を中日とした7日間のこと。
お彼岸に供えるおはぎを作ろう。

新米に続き、あずきの新豆も出回りはじめる頃。 家で作るあんこはみずみずしくて美味しい。 自分好みの甘さのあんこで粒あんときなこ、2種類のおはぎを作る。

土鍋で小豆を炊くと豆の甘さがじっくり引き出された美味しいあんこに仕上がる。 粒あんの小豆の皮が散っているのが、萩の花が咲き乱れている様でおはぎと名前がついたとか。 コトコトと土鍋で豆を炊くのも、涼しくなったからできること。

ハンドルや蓋の取っ手など、直線的なシルエットが魅力の土鍋。 豆やご飯炊き、煮物やスープ、いろいろと使える頼もしい鍋。 栗材の木ベラは手触りが良く、鍋底にしっかりとあたる形状なので使いやすい。

もち米が炊けたら水をつけたすりこぎで、米粒が少し残る程度につく。 食べやすい大きさにまるめたら、冷ました粒あんで手早く包む。

できあがりを今日はお重に詰めて。 丸いおはぎと角型のお重は相性が良く、このままお持たせにしても。 トルコ釉のきれいなグリーンが、きなこと粒あんの素朴な色合いを引き立てる。

取り分けたのは素朴なおはぎを上品に見せてくれる器。 縁取りの立体的なレリーフや、ひとつひとつ違う色合いや表情が魅力。 軽くて扱いやすいので取皿として重宝する。

ころんと丸いシルエットが愛嬌のある湯のみ。 手に持った感じが良く、ゆったりとした気分でお茶の時間が楽しめる。

秋分の日を境に夜の時間が長くなっていく。 日々移り変わる季節をちょっとだけ立ち止まって楽しみたい。

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